ジャマイカのボブスレー問題について呆れた日本の対応

二転三転して奇妙な展開になって来たのでブログにまとめます。   先ずは、皆さんも「下町ボブスレー」の話はご存知でしょう。東京都大田区の町工場が中心となり開発したボブスレー(二人乗り)を、ジャマイカの女子チームが「一緒に五輪を戦う」と発表し話題になりました。 安倍総理は道徳の本にまで取り上げたほどですからね。 ところが平昌オリンピック寸前に「日本製を使用せず、ラトビア製のボブスレーを使用する」と言ってキャンセルして来たのです。   それを聞いて下町ボブスレー側は「実際に使用されなかったときは告訴する」と激怒したのです。 しかし、なぜラトビア製に変わったかと言うと、W杯に間に合わなかった日本製に代わりラトビア製を使用したところ、タイムが良かったからと言う事です。 それが本当なら、1秒でも早いタイムを出すために努力しているチームとしては、早い方を使用するのが当然のことでしょう。   日本的な緩い感覚は、契約内容に使用しなかった時は契約違反となりウンヌンカンヌンとは書かれていないどころか、「五輪出場資格を得るまではラトビア製で走って良い」と、信じられない妥協をしているところです。 下町側にしても現状が完全だと思っていなく、使用者側(ジャマイカ)から改良要請があればより良く改良すべきと思っていた(それは当然のことです)にもかかわらず、そこまで経費がないからとやっていなかったのです。   それでも「五輪には自分達の使ってね」って、1秒でも早いタイムが出るボブスレーを使用するのが誰にとっても当たり前にもかかわらず、「じゃあ訴える」なんて、そんな感情論が通るはずもありません。     そして、さらに新展開です!!   14日のニュースで、ジャマイカのキリアシス・コーチが辞任したと、ジャマイカ連盟が発表したのです。   噂に近い話ですが、同コーチはとてもワンマンで独裁的な指導をしていたとのことです。それだけなら、「膿を出しスッキリとして五輪に挑む」で良いと思います。しかし信じられない事が起きたのです。   「このボブスレーは私に所有権がある、使用するなら使用料を支払え」と言って来たのです。 先の話を思い出してください。「W杯に間に合わなかった日本製に変わり、ラトビア製を使用した」と言う話を。 そうなのです、このラトビア製を手配したのが、どうコーチだったわけです。   さらに、なんと下町側は、使用を拒んでいたジャマイカチームの為に(穿った見方をすれば、裏切られたにも関わらず未練たらしく)、平昌にまでボブスレーを運んでいたのです。 同コーチの話を聞いた下町側は喜んで「どうぞうちのボブスレーを使ってください」と提案していると言うのですから、どんだけお人好しなのか。 まるで愛人を作って逃げた女房が、愛人に捨てられ路頭に迷っているところへ、「これで温かいものでも食べな」と財布を差し出している、お人好しな「えなりかずき」みたいな顔をした夫みたいではありませんか!   人情深過ぎて呆れて涙が出て来そうです。しかし他の国が「うちの一台余っているから使って良い」と、これも善意の提案をしてくれています。 これで他の国のボブスレーを使うことになったら、『逃げた女房に財布を差し出したら、金だけ持って新たな他の男のところに行ってしまった』になりませんか? そうなったら、涙を流しながら大笑いして馬鹿にしてやります!!
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