福八こどもキャンプ その4

初日の話に戻しましょう。 私は飛行機で9時に到着ですが、子供達と多くのボランティアの皆さんは船で到着しました。到着時間はほぼ同じなので、原チャリを借りた私が一番遅く、末吉小学校へ到着したと言うところです。   一年ぶりに会った子供達は、皆んな逞しく生長しており、初めてやって来た子供達も元気一杯です。   早速ミーティングを開始します。そして全員が大きな声で自己紹介をして行きます。障害を持った子も参加しており、そういった子供も分け隔てなく一緒になんでもやります。差別やイジメなんてここでは無縁です。皆んなで手助けしながら、遊んだりお手伝いをして行きます。   ミーティングが終わると、当然海に向かいます。車で12〜3分も行くと「藍ヶ江」と言う昔漁港が今は海水浴に使える場所があります。ここは波が入ってこないので初めての子供でも安心して楽しめます。堤防からの飛び込みもできますしね。   だんだん慣れて来た頃、キャンプを卒業した(中学生まで)、高校生のノブと、泳ぎの達者な中二のソラを連れて、堤防を突破し沖へと向かいました。途中は全く問題なく進んだんですが、対岸の岩場で一休みしようとすると、そこはうねっていて、見た目よりもはるかに打ち付ける波が強く、断念し引き返すことにしました。途中でウミガメや大きな魚を見つけるなど楽しく戻って来ました。   ところが、途中で「サンカク」と言うプランクトンのような噛みつき虫にやられてしまいました。特に私がやられてしまい、服を着ていない両腕と両足に無数の蚊に食われたような跡ができてしまいまいした。これは痒いんですよ。   思いっきり遊んだ後は、「見晴らしの湯」と言う温泉に行き温まります。ここはその名の通り、露天風呂からの眺めは絶景です。   その後は、食事を作っていただいたボランティアの皆さんに感謝をし、たっぷりと地元の魚を中心とした食事を頂きました。   夜は、「八丈島自然っ子クラブ」の小野さんが、夜釣りの準備をしてくれたので、「樫立」と言う、「藍ヶ江」からさらに車で10分ほどの漁港に向かいました。そこの堤防から鯖を狙ってオキアミを餌にウキ釣りを開始しました。私は準備の出来た竿を子供達に手渡していました。中々最初の子供達が釣れていないようで歓声が聞こえて来ません。   準備が終わったので、釣り方を教えようと女の子の竿を借りて「良いかい、こうやって餌をつけたらチョット投げ入れて、たるんだ糸を巻き取るんだよ」といっていた矢先にプカプカ浮いていたウキが一気に海面に引き込まれて行きました! 慌てて竿を立て、しゃくりを入れます。その途端竿が大きくしなります!   「うわ! 大物が釣れたぞ!」   と思わず叫んでしまいましたが、これこそ狙っていた鯖なのです。ビール瓶ほどの鯖がこれほど強烈な引きをするとは想像以上でした。   それを釣り上げ、子供達に変わっても釣果は凄く、1時間ほどで16〜7匹も釣れてしまいました。子供達も大喜びです。   朝も釣りに行きたいと言う子供達のために6時にそこへ向かいました。朝はカンパチや石垣フグ、アジなど色々な種類が釣れ、またまた子供達が大喜びです。   実は翌日もここへ夜釣りに来たのですが、台風の影響で鯖が港内に入って来たと思われ、なんと前夜の倍も釣れてしまい、30匹をオーバーしてしまったんです。料理の方々に任せっきりは申し訳ないので、朝早くから皆んなで捌き方を教わりながら料理しました。食べ物が元々は生きていたんだと言うことを、身をもって教える素晴らしい時間でした。  
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