福八こどもキャンプ その5

土曜の夜は、地元のボランティアの皆さんも集まり交流会を行いました。 学校の真ん中にブルーシートを敷き、机を並べ約75名で食事です。いつもは子供達が寝てから大人達は酒を飲むのですが、この日ばかりは解禁となっていますので大いに飲ませてもらいました。   何と言っても京都のブリューワリーから、できたてのビールを4樽も送って来てもらい、その社長もその日に合流しているので、説明を聞きながら、ビールに舌鼓を打つという、子供達には楽しめない大人だけの楽しみを堪能しました。 食事には八丈握りという握り寿しが並べられ、どれも白身なので見た目はわかりませんが四種類の魚を、生や漬けにしたのが特徴です。その他にも浪江焼きそばという、福島の名物の太麺焼きそばも絶品でした。   お腹が一杯になった頃、八丈太鼓の演奏が始まりました。昨年も教わりましたが、簡単そうで以外に難しいです。子供達の方があっという間にリズムに乗って叩き始めます。そしてアフリカンダンスをやっている方が、事前に太鼓の叩き方を子供達に教えてアフリカンダンスを皆んなで踊りました。私もポリバケツを逆さまにして、リズムで参加です。 最後に私がギターを弾き、栄光の架橋をみんなで合唱して終わりました。   こうやって色々な方々が協力して、子供達に笑顔を一杯お土産に持って帰って貰うことが出来ました。 私は翌日の飛行機で先に帰京してしいましたが、最後まで残った娘から随時話を聞いており、とても良い一週間だったと思います。   来年も継続できるかどうか微妙ですが、再度クラウドファンデングを行い、寄付金集めをするかもしれません。子供達の笑顔を見れるなら多くの方がボランティアをしてくれることでしょう。 冬には福島でミーティングがあると思いますので、その時は参加させて頂きたいと思います。皆さんお疲れ様でした。子供達もいつまでも笑顔を忘れないでね。

福八こどもキャンプ その4

初日の話に戻しましょう。 私は飛行機で9時に到着ですが、子供達と多くのボランティアの皆さんは船で到着しました。到着時間はほぼ同じなので、原チャリを借りた私が一番遅く、末吉小学校へ到着したと言うところです。   一年ぶりに会った子供達は、皆んな逞しく生長しており、初めてやって来た子供達も元気一杯です。   早速ミーティングを開始します。そして全員が大きな声で自己紹介をして行きます。障害を持った子も参加しており、そういった子供も分け隔てなく一緒になんでもやります。差別やイジメなんてここでは無縁です。皆んなで手助けしながら、遊んだりお手伝いをして行きます。   ミーティングが終わると、当然海に向かいます。車で12〜3分も行くと「藍ヶ江」と言う昔漁港が今は海水浴に使える場所があります。ここは波が入ってこないので初めての子供でも安心して楽しめます。堤防からの飛び込みもできますしね。   だんだん慣れて来た頃、キャンプを卒業した(中学生まで)、高校生のノブと、泳ぎの達者な中二のソラを連れて、堤防を突破し沖へと向かいました。途中は全く問題なく進んだんですが、対岸の岩場で一休みしようとすると、そこはうねっていて、見た目よりもはるかに打ち付ける波が強く、断念し引き返すことにしました。途中でウミガメや大きな魚を見つけるなど楽しく戻って来ました。   ところが、途中で「サンカク」と言うプランクトンのような噛みつき虫にやられてしまいました。特に私がやられてしまい、服を着ていない両腕と両足に無数の蚊に食われたような跡ができてしまいまいした。これは痒いんですよ。   思いっきり遊んだ後は、「見晴らしの湯」と言う温泉に行き温まります。ここはその名の通り、露天風呂からの眺めは絶景です。   その後は、食事を作っていただいたボランティアの皆さんに感謝をし、たっぷりと地元の魚を中心とした食事を頂きました。   夜は、「八丈島自然っ子クラブ」の小野さんが、夜釣りの準備をしてくれたので、「樫立」と言う、「藍ヶ江」からさらに車で10分ほどの漁港に向かいました。そこの堤防から鯖を狙ってオキアミを餌にウキ釣りを開始しました。私は準備の出来た竿を子供達に手渡していました。中々最初の子供達が釣れていないようで歓声が聞こえて来ません。   準備が終わったので、釣り方を教えようと女の子の竿を借りて「良いかい、こうやって餌をつけたらチョット投げ入れて、たるんだ糸を巻き取るんだよ」といっていた矢先にプカプカ浮いていたウキが一気に海面に引き込まれて行きました! 慌てて竿を立て、しゃくりを入れます。その途端竿が大きくしなります!   「うわ! 大物が釣れたぞ!」   と思わず叫んでしまいましたが、これこそ狙っていた鯖なのです。ビール瓶ほどの鯖がこれほど強烈な引きをするとは想像以上でした。   それを釣り上げ、子供達に変わっても釣果は凄く、1時間ほどで16〜7匹も釣れてしまいました。子供達も大喜びです。   朝も釣りに行きたいと言う子供達のために6時にそこへ向かいました。朝はカンパチや石垣フグ、アジなど色々な種類が釣れ、またまた子供達が大喜びです。   実は翌日もここへ夜釣りに来たのですが、台風の影響で鯖が港内に入って来たと思われ、なんと前夜の倍も釣れてしまい、30匹をオーバーしてしまったんです。料理の方々に任せっきりは申し訳ないので、朝早くから皆んなで捌き方を教わりながら料理しました。食べ物が元々は生きていたんだと言うことを、身をもって教える素晴らしい時間でした。  

福八こどもキャンプ その3

なかなか本題に入って行かず失礼しました。今回から肝心のキャンプの模様をお伝えします。   我々の宿舎は末吉小学校です。既に人口減少により廃校になっていますが、各地から合宿利用などに使われており、設備はしっかりしています。 そこの教室で約15人が雑魚寝しました。大人の男性、女性、子供達の男子、女子と四つの部屋に分かれました。 一応私は簡易ベッドを与えられたので、全く問題なく寝ることができました。 まあ、毎日子供達と遊びまくって疲れている上に寝る前は焼酎をがぶ飲みしてましたからね、爆睡といったところでしょう。     日課 全て子供も大人も一緒です。唯一子供たちが寝た頃から大人たちは酒を飲みます。決して子供達の前では飲みません。 7時 おはよう *食事の手伝いをする人は6時には起きてます。 8時半 ミーティング 9時 お片づけと準備 9時半 午前のプログラム *海遊びが中心ですがその他にも色々なことをやります。 12時 お昼ご飯 *海などでお弁当を頂くこともあります。 13時 午後のプログラム 16時 温泉 *近くに5箇所ほどの温泉があるので毎日違うところに行きます。 どこも団体割引で安くしてもらい、温泉といっても地元の方達と一緒に入る気軽なものです。   18時   夜ご飯 19時  ミーティング 19時半 夜のプログラム *夜釣りなど 21時半 歯を磨いてお休みなさい *勉強をする子たちは10時までOK   というくらいきっちりと進めて行きますし、決まっていないこと、または今回のように台風5号の影響で日程を変更するときなど、子供も含めた全員で話し合います。今回の1番の変更は7月29日の八丈小島へ渡る事が出来なかったことです。台風の影響でうねりが出て船を着けられなかったんです。残念ですが三班に分かれ、一班は大滝(地図に載っていない滝)、二班はうねりの入ってこない漁港で海遊び(地元の遊ちゃんが立ち乗りで漕ぐサーフボードを持ってきてくれました)、三班は街中を見学(結局街中は見るところがなく八丈富士に登り、午後は二班と合流しました)と別れました。     私は一班に参加し大滝へと向かいました。これはまだ私は行った事がなく、とても楽しみにしていたので八丈小島に行けなかったのは残念ですが、新たな楽しみにワクワクして行きました。 そこは本当にジャングルと言うのが相応しいほどに、微かな獣道のようなところを進み、いくつかの小さな滝を尻目に、途中からは先人の作ってくれたロープを直角に登りながら1時間以上をかけて到着しました。 滝壺へのダイブはみんなが恐れていましたが、私は土佐出身なので子供の時から高いところからのダイブは得意としおり、真っ先にドブン! 真ん中に大きな灌木があり、それを避けて飛び込みます。そして今まで怖がっていた子供達も大人達も次から次へと歓声をあげながら続いて行きます。     たっぷりと楽しんだ頃には、さすがに上流の滝の水は冷たく、結構冷えてきてしまいました。子供達も決して無理なことをしませんし、わがままを言う子はいません。だいたいにして、先ほどの来た道を戻る事が大変なこともわかっていますから、撤退には素直なものです。 途中で大量にいるイモリを見つけては手づかみで捕まえます。気持ち悪いとか言うひ弱さはゼロですね、逞しいものです。年長者は年少者を庇いながら進んで行きます。こういったことは教えなくても自然と身につくものですね。     小学校へ帰り着くと、直ぐに温泉の準備です。迂闊なことに運転手を務めたりしていた私は、すっかりと着替えやタオルを持っていくのを忘れたため、風呂から出て、扇風機の前で自然乾燥し、それを見ていた子供達に思いっきりからかわれてしまいました。     こんな感じの1日でしたが、実はこの後に地元のボランティの方々も集まっての交流会もあり凄い盛り上がりだったんです。その模様は次回お知らせします。

福八子供キャンプ その2

八丈島のボランティアの話の前に。 まずは驚いたのが、海面温度の低さです。これは昨年も同じ場所で泳いでいる私もビックリでした。何と言っても川の水かと思えるほどの寒さです。前回、世界の平均気温が上がっていることや、日立市の平均気温グラフをご紹介したばかりですから、益々驚きますよね。   その時「八丈島自然っ子クラブ」の小野さんと一緒だったので話しをお伺いしました。   「黒潮が通常より大きく南を流れており、そのために寒流が流れ込んでいるんです」との驚きの説明。黒潮は通常の200〜300km南を流れているとのことで、これもまた異常気象のせいなのでしょう。そのくせ日差しに当たると刺すような暑さを感じます。これもオゾン層が破壊されていて、有害な紫外線が多く降り注いでいるからでしょう。皆さんも日焼けには十分に注意してください。日焼けが酷くなるとレーザーで薄く皮膚をそぎ落とす治療をしなければなりませんし、もっと酷くなると皮膚ガンにもなります。   調べると、6〜7月がオホーツク海南部(山形から上の日本海側)と、東海沖から南(伊豆七島も含む)で異常に海水温が低く、三陸地区(福島、宮城)では高くなっていました。 8月の予想で黒潮は、八丈島と三宅島の間を流れるということですから、一気に北上してくるということですね。   より海面温度を詳しく説明すると、日本海北部、オホーツク海南部、北海道南東方、本州東方、関東南東方、四国・東海沖、沖縄の東は、平年並か平年より高いでしょう。 日本海南部、東シナ海、沖縄の南は、平年より高いか、かなり高いでしょう。 カムチャツカの東、ベーリング海およびアリューシャン近海、アリューシャンの南、フィリピンの東、マリアナ諸島近海、ミンダナオ島の東からニューギニア島の北は、平年より高いでしょう。 となりますので、ほぼ平年並みかそれ以上、さらにはより高いという地域が多くなりますから、熱射病、熱中症はもちろん、台風や豪雨にも注意をしなければなりません。

福八子供キャンプ

八丈島に行ってきました。これは旅行ではなく「福八子供キャンプ」というボランティアのスタッフとして参加して来たのです。 忘れもしない6年前の3月、東日本大地震が起きました。そのことによって多くの方が犠牲になり、残された方々の心にも大きな傷跡を残してしまいました。 その時に、京都の高木医師が「大きなショックに心を痛めている福島の子供達に笑顔を取り戻してもらおう」と企画したのが「福八子供キャンプ」なのです。 八丈島で福島県の子供達を預かり、思いっきり遊んでもらい笑顔を取りもしてもらうという計画です。この「福八子供キャンプ」は震災直後の夏からはじまり今年で6回目を迎えました。 当初は、親御さんも一緒に来てもらったのですが、正直言えば親御さんの口出し(あくまでの我が子が心配からなのですが)が多く、実行したいことが中々実現できませんでした。そして3年目からは「子供の安全はボランティアが責任持ってやるから親御さんは遠慮してください」と子供だけの参加になりました。 福島からは福島のボランティアの方が付き添って八丈島まで連れて来てくれます。「八丈島民生」「NPO法人八丈島ロベ」「NPO法人あさがお」「社会福祉法人こころん」等の皆様と、そして全国から集まったボランティアで懸命に応援を続けました。 さすがに寄付金と高木医師の自腹で運営をして来ましたが、資金繰りが難しくなり、昨年で終了というところまで追い詰められましたが、昨年末に福島で会議を持ったところ、会議に参加した子供達から「絶対にやめないでください」と強く要望され、クラウドファンディングへ踏切、その結果、130万円を超える寄付金が集まり第6回が開催されたのです。 その他にも、全国各地から野菜やお肉、ジュースやビールまでの送っていただけました。全ての皆様に感謝です。 この模様は今後、随時お知らせしていきます。

暑い日が続きます・・・

毎日暑い日が続きます。これは今年に限ってではなく、直近の3年間は世界の平均気温を毎年更新しているのです。 それを考えると、トランプ氏が地球温暖化防止のための「パリ協定」から離脱を表明したのは信じられない愚行です。 地球が滅亡へ向かっているのは火を見るより明らかなのです。その原因のほとんどは人間の手によって行われています。 CO2の排出なども典型ですし、フロンの垂れ流し状態も同様です。 フロンの流出は先進国が多く、日本は世界の第5位に当たるのですから、我々日本人が個人でもノンフロン及びCO2を排出しない方法を選択しなければなりません。 ここに気温の変化をまとめた面白いグラフがあります。これは茨城県日立市のお天気サイトです。     わかりやすく、4月〜7月までのグラフを並べました。 青い部分が平年気温より下回っています。黄色い部分が平年気温より上回っているところです。   どうですか?記憶に新しい7月など「なるほど」と頷いてしまいますよね。そして4月も5月もこれだけ上回っていたんですよ。私はゴルフをやりますから気温に応じた服装をチョイスします。4月にはすでに半袖でプレーしたことを覚えています。   来年も再来年もどうなるのでしょうか? さらに2020年の東京オリンピックは真夏に開催されるのです。これも私からすれば「なぜこんな真夏にやるのか?」です。フィールドで戦う選手もさることながら、応援している方々も大げさでなく命をかけて応援するというレベルになるかもしれません。今から心配してしまいますね。